2017年8月9日水曜日

被爆71周年長崎原爆平和祈念日に思うこと

 私が、ごく最近知ったことに、第二次世界大戦中に
日本も原子爆弾の開発を目指していた、ということがある。
自分の国のことに全く関心を持ってこなかったことに
まず、謝ります。
ごめんなさい。

 核軍縮が叫ばれて、一時的にアメリカでも
核を廃棄処理した事があるはずです。
いくらお金がかかったとしても、その技術を広く公開し
各国が協力して核の廃棄に取り組むべきだと強く思います。

 中国が東トルキスタンの実験場で行なっている実験があります。
1964年〜1996年までの32年間で
46回も核実験が行われたそうです。
その核実験が行われた場所の近郊に住むウイグル人の住民は
19万人が亡くなったそうです。
 その当時、日本はシルクロードブームで
そのブームに乗ってシルクロードを訪れた日本人は
約27万人いると言われています。
この約27万人の健康への影響調査は未だ実施されていないそうです。

 イギリスのテレビ局が製作したドキュメンタリー
”Death on the Silk Road” という番組があります。
世界83ヶ国で放送されたらしいのですが
日本では放送されなかったそうです。
 それはなぜでしょうか。
中国が付近で核実験をしていることを知りながらその情報を流さず
逆にそこへ向かわせるような意図的なシルクロードブームを作り
メディア全体で煽っていた事が国民に知られてしまうのが
メディアにとって都合が悪かったからでしょうか。
第二次世界大戦で2度の原子爆弾を落とされ
核の情報に対して敏感になっている国民に
”そんなこと” を知らせたら混乱が起きるから
という ”配慮” から現実にあった事実を隠したのでしょうか。
 日本の国民は、そんなに馬鹿ではありません。
メディアによって、判断をするための材料のほとんどを
隠されているから情報貧困者にされているだけなのです。
 詳しく紹介することは、
ここでは論点がずれるのであまり触れませんが
その現場を端的に知りたい方は
手塚治虫の『時計仕掛けのりんご』という作品をご一読ください。

 話し合いのテーブルに着く前に、
あそこの国は、ここの国は、と思い込まずに
まず、話し合ってみましょうよ。
お互いの国の伝統衣装を交換して着てみましょうよ。
お互いの国の伝統料理を、まずは食べてみましょうよ。
きっと新しい発見があるはずです。
そうしたら、親しみが湧くはずです。

 親しみが湧けば ”もっと仲良くなりたい”
そう思えるようになるでしょう。
打算もなく掛け値もない友人を、私は素晴らしいものだと思います。
困った時に奪い合うのではなく、助け合えるのです。
それは双方にとって、とてつもない努力と忍耐と時間が
必要になることでしょう。
それはとても難しいことです。
とても難しいことですが、挑戦する価値があることだと思うのです。
世界中の国が打算も、掛け値もない友人同士になれる
そんな素敵な未来を、日本国長崎県に住む私は、切に望みます。

 今、日本では原子力発電所が続々と再稼働しています。
”世界で一番厳しい基準をクリアしたから安全です”
と、日本は一度崩れた安全神話よもう一度と、言わんばかりに
”今度こそ安全” と太鼓判を押しています。
 海外の国では、もし事故が起こったら……と、
最悪の想定をして対策を立てるそうですが
日本は「安全だから絶対大丈夫です」と
国の機関が ”お墨付き” を与えます。
福島原発が事故を起こす前もそうでした。
福島原発が事故を起こした後も体質はそのままです。
「少し基準を厳しくしたから、さぁ、これで安全」
と、上の人が言ったからと、メディアはそれを伝えます。
国民が不安になる事は、隠しているのです。
除染で出た放射能汚染土も、
基準以下だったら道路工事用などの資材に使う事ができる
という法律が通っています。
ご存知でしたか。
日本には今……たくさんの原発があり
多くの放射性物質を保有しています。

 非核三原則というのが、ありましたよね。
”核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず”
現在の日本は核兵器を作ってはおらず、持ってもいませんが
核兵器の材料は原発で作られていて、材料を持っている状態です。
材料さえあれば、核兵器に転用することは容易いでしょう。
また、最後の持ち込ませずは、現状では守られていません。
原子力潜水艦が度々日本の港に寄港しているからです。
原子力潜水艦は原子力でエネルギーを作り
燃料として利用していますが
軍事目的の潜水艦ですので、あれは核の兵器です。

 福島原発の話に戻すと、空中に舞った放射能は
海に落ちれば海を汚染し、陸に落ちれば国土を汚染します。
気象庁はそのデータを公表していません。
なぜでしょう。
 原発事故が今、報道されているよりも実際にはもっと
深刻な汚染をしている事を国民に知られては困るからでしょうか。
なぜ困るのでしょう。
責任問題を追及されて、役職から解雇されてしまうからでしょうか。
国民の安全よりも自分の面子が大事だからでしょうか。
それとも、国民が原発の危うさを知って
原発に対して多くの人が反対をすると
莫大なお金の儲けが無くなってしまうからでしょうか。
 国は、国民のことを第一に考えるべきものだと思います。

 私は、長崎の原爆祈念日に合わせて
この自分の意見を書きました。
それは72年前の今日、8月9日に原子爆弾を落とされて
尊い命を失った方や
今も放射線障害の影響を受けて苦しんでいる方
体にまだ明確な影響が出ていなくても
いつ影響が出るか、と不安を抱えている方
その地域に住んでいたから、という理由で迫害された人々の
”世界に、もう核はいらない”
”核を捨て去りたい”
核ではない形の、もっと調和した愛に溢れる世界の実現を
私が心から切望するからです。

0 件のコメント:

コメントを投稿