2017年8月10日木曜日

連想『天地創造』

 一つ前に書いた記事にある ”Death on the Silk Road” が
You Tube で見る事ができたので見ていたのですが
見ていてさすがに具合が悪くなってしまった。
 ゲームに出てくるデフォルメされた敵とはわけが違う
人間の奇形という異様さをリアルに目の当たりにしてしまい
心が乱れてしまった。
視覚からの情報というのは、本当に強烈な刺激を与えるものですね。

 ”Death on the Silk Road” 関連のweb記事も
その前後で読んでいたのですが、そこに出てきた
一つのことが少し私の中で引っかかった。
原爆の実験場になった砂漠を直線距離で移動せずに
何故か回り道をして楼蘭へと案内されたらしい。

話は変わるが、SFCの『天地創造』という
ゲームソフトをご存知だろうか。
1995年に発売されたゲームだけれども
ちょっとバカにできないような品質のゲームがある。
私が祖父母にねだって買ってもらったSGCと共に購入した
個人的にも思い出深いゲームだ。
それまでマリオとかカービィとかで遊んだことがあったこともあり
アクションRPGというジャンルに、さほど抵抗がなかった。
タイトルもワクワクすると思ったから手に取ったのもあるだろう。
CMとかも、あったのだろうか。
20年ほど前のことなので記憶は定かではない。
ただ、面白そう、興味深いタイトルと壮大なイラストに
心惹かれたことは間違いないと思う。

 心に引っかかっていたのは、このゲームのことだったのだと
数時間してから腑に落ちた。
地底世界から地上世界へと出向き
文明の発展と共に世界をめぐる主人公アーク。
ゲームの中盤にはチベットあたりが舞台となる。
 廃墟と化したロウランの街には人っ子一人いない。
夜になるとゾンビになった住人たちが蠢くという設定だった。
 ロウランをクリアするとタクラマカン砂漠を抜けるのだが
まっすぐ進んでも砂漠から抜けることができない。
遊牧民の村人から砂漠の歩き方を教わる必要がある。
いくつかの目印となるオブジェクトがあり
そこから示された方向へ手順通り移動することでクリアできるのだ。
 ロウランとは楼蘭をモチーフにしている街だろう。
何故ロウランが廃墟という設定なのか。
タクラマカン砂漠が迷路的な仕掛けを施されているのは
何故だったのか。

 1995年に発売されたゲームなのだから
発売から、しばらく前のシルクロードブームがあったけれども
死ルクロードと揶揄されるような原子爆弾の実験場の真実を
知っている製作者がこのことをゲームの要素として
織り込んだのではないだろうか。
もしかしたらそれは、私の考えすぎなのかもしれない。
けれども、どうしてもこのゲームを思い起こしてしまったのだ。

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