2019年6月28日金曜日

防虫剤考

ちょっとだけ興味深いことがあった。
1年程前に頂いた洋服ダンス用の防虫剤を
開けて使おうとしたら、取り替え時期を過ぎていたようで
お取り替えのサインが出ていた。
外装は紙箱、防虫剤を包む袋はプラスチック。
確かに、揮発成分を阻むものはないのだけれども
小包装を開けてもいないのに『使用期限切れ』を突きつけられたようで
なんとも不思議な気分になった。

ちなみにこの製品はピレスロイド系が主な有効成分だった。
ピレスロイド系といえば
いわゆる蚊取り線香もそうだったのではあるまいか。
神経系毒。
人間の体にも、あまりよろしくはない。
虫によろしくないことをしようというのだから
人間だけは大丈夫、というわけにはいかないのだろう、多分きっと。

薬や毒物の致死量や効き目が見込める量というのは
対象の体重に比例するらしい。
蚊や繊維を食べる虫の体重に比べれば
人間の体重は圧倒的に重いので
まぁ、大丈夫、なのかな?と考えるしか。

ちなみに小包装を開けた時から香料の香りがしたのだけれども
これはこの商品の売りの1つの『いい香り』らしかった。
小包装のプラスチックを抜けることがこれはできなかったらしい。
プラスチックの孔はベンゼン環の大きさよりは小さいのかもしれない。
それとも、一定量までは小包装の内側の表面で
ベンゼン環系を吸着していたのだろうか?
とりあえずピレスロイド系のエムペントリンというものは
ベンゼン環系の分子よりも構造的に小さい形のものらしい。

また、ピレスロイド系ということだったのだけれども
この箱を置いていた部屋で蚊を見ることは、うーん…
心持ち少なかったような気がする程度、かな。
締め切っているわけではないので何ともいえないところ。

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