2019年10月29日火曜日

600字以内

『600字以内』
正確な日本語では
文字数を600文字までに納めてくださいね
という意味になる。
が、実際には600字の8割以上(480字以上)
600文字以内にすることを求められる。
ここに矛盾がある。
矛盾というのはあまりに大雑把すぎるかもしれないですね。
では、ここに裏がある、と言い換えましょう。

実は裏に隠れているのは
提出された文章を評価する義務を相手が負っている、ということ。
だから、相手は自分が求めた形式に沿って(文字数を埋めて)
評価する材料を寄越せ、ということ。
だから、日本語の解釈を正しくしては、いわゆる社会では評価されない
ということになる。
だから少なくとも現代の現実社会の日本では
相手が言外に求めることを読み取って
その要求に応じたものを書かなければならず
その結果として評価されない、というものらしい。

それ自体、私はどうかしていると思うのだけれども
これが少なくとも現代の現実社会の日本でいう
『暗黙のルール』、というものらしい。

順を追って全て包み隠さずに説明すれば
相手が例え子供でも、その意図を理解できれば
それに応えようとするものだと私は思う。
その説明をしないで(なぁ、わかってるだろ?)と
『暗黙のルール』という手法で、その意に沿わせようとする事は
求める側の怠慢だと思う。
だから、作文が苦手な子供が増えた。
子供は大人になる。
だから書く事ができない大人も増えた。
だから、手紙文化は廃れていくのですね。

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