2019年4月13日土曜日

春先の堤防道路

今日は諫早に行ったついでに堤防道路を通って帰った。
堤防道路の真ん中らへんに駐車場とお手洗いがある。
諫早側から行けば右手に調整池が
左手に有明海が見える。
道路に、そこは高架が掛かっていて
有明海側も臨めるようになっている。

白詰草に少し似ている赤っぽい花や菜の花が咲いていた。
日中の午後に行ったので
風は調整池側から有明海側へ流れていた。
遮るものがないためなのか、存外に強くて驚いた。

高架を上って有明海側へ移動すると羽虫が多かった。
ナナホシテントウも多く
黒と赤が反対になった種類も見つけることができた。
テントウムシがおおいということは、あの飛んでいる虫は
アブラムシ(飛行形態)なのかもしれない。
有明海側に調整池側からの水路の水が割と勢いよく放流されていて
海底の泥を巻き上げていた。

海だと栄養豊富な水が流入するところでは
(+日光の条件で)
植物プランクトンのブルームが起きる。
で、植物プランクトン→動物プランクトン→魚類
といった感じの順番でブルームがムーブメント化する。

ここの場合だと巻き上げられた泥のために
その経路は発生しにくいのだけれども
陸上の植物→アブラムシ→(風に飛ばされて)魚類
が発生していた。

有明海側の表面をしばらくじっと見てると
通常ではありえない位の頻度で魚が飛ぶ。
飛んで海面近くに飛ばされてきたアブラムシを食べているのだと想う。

で、アブラムシを食べるために寄ってきている魚を獲るために
鳥が3〜4種類は見かけた。
黒い鵜っぽいのとか灰色のサギっぽいのとか。
鵜っぽいのは、盛んに潜って魚を捕まえているらしかった。

調整池側に魚類を放しているという話は
まだ聞いたことはないのだけれど
日没後は見えないだけで魚がぴょんぴょん飛んでいるのかしら。

今の時期はアブラムシだから、まだいいものの
季節が進めば調整池から羽化した大量の別の羽虫が
池の周囲の地域に襲来する。
しかも夜に、明りに群がってぶわっと…。

島原に越してきてすぐの頃だから、4年位前になるのだろうけれども
夜の島鉄に乗って、すごく後悔した。

駅の明りに群がっている羽虫が
ドアが開く度に雪崩れ込んでくる。
ドアが開いている間中ずっと。

それを経験してから
夏の夜の島鉄には絶対に乗らないと固く心に誓った。
あれから数年経っているのだけれど
今年は…その羽虫のブルームが発生していないといいな…。

今の時期は、アブラムシに目をつぶれば
テントウムシと親しむことができる
いい時期なのかもしれない。
飛び魚ではないのだけれども
魚が飛ぶのを見たい人にも
おすすめスポットだ。
鳥に詳しい人には大分物足らないのかもしれないけれど
間近で鳥を見ることができるのもメリットかな。

で、帰り道に有明海側の殺風景になった堤防を眺めながら
花とか植物でアートすればいいのになぁ
なんて事を考えた。
まぁ、そんなことをしても
利用者数も少ない&利益も上がらない、となるなら
長崎県も諫早市も
そこにお金を掛けることは、しないように想う。
世知辛い。

もう1つ連想したのは天橋立。
陰謀論で知った知識だけれど
まぁ、ちょっと似てるなぁと。
規模と技術とその後の環境整備に関して
雲泥の差があるのだろう。

観光スポットとして整備する気があるなら
そこは観光スポットになるものだし
まぁ、そうするためには
まずは漁協との争いを円満解決に持っていくのが
先に来る課題、やね。

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