ハーパーさーん♪
作:参九朗
マキラ
なるほど、それは大変でしたね。
村長
そうなんですよ。ゴサクのとこの嫁が姑に、ハチミツに毒草混ぜて食べさせようとして。毒は弱かったからお腹壊したくらいなのですが、その後姑が一晩中、「ひとごろしー」って叫びまわって。まあ、もともと中は悪かったんですが。ほんと、大騒ぎでした。
マキラ
これがその『毒入りハチミツ』なのですね。
村長
はい、そこらに置いておいても危ないので、ハーバーさんのところで処分してもらえれば。
マキラ
おまかせください。村長君はゴサク君のところ、よろしくお願いします。
村長
はい、では、今日はこの辺で失礼します。
……
ハーパー
ただいま〜。マキラちゃんはいないのかな。 ん?なんだこりゃ。『危険。毒入りハチミツ』?
ふっふっふ。知ってるぞ、これは知ってるぞ。
毒入りとか言っちゃって、私に食べさせないつもりだな。 その手は食わない、ハチミツは食べます♪ 手と手を合わせて、いただきます。
◆◇◆
ハーパーさーん♪ 一休め、一休め。
作:参九朗
マキラ
なるほど、それは大変でしたね。
村長
はい、近隣を荒らしまわってた大虎をやっと罠で捕まえました。
マキラ
これがその虎ですか、今は寝てるんですか。
村長
檻に入れる時は暴れまわってましたが、やっとおとなしくなりましたよ。
ハーパー
ふむ、ならば。私に虎を捕まえてほしければ、檻から虎を追い出してください、村長さん。
村長
いやいや、やっと檻に入れたんですってばっ〜
◆◇◆
ハーパーさーん♪ 本当にちょっと休めっ
作:参九朗
『この橋わたるべからず。橋げたにシロアリ有』
ハーパー
はっはっは、ハシを渡っちゃだめなら、真ん中を渡れば…、バキバキッ。 あ〜れ〜
マキラ
ハーパーく〜んっ!
◆◇◆
ハーパーさーん。完結編。
作:参九朗
ハーパー
いやいや、ひどい目にあったな〜。もう少し落ち着かないとな。…ん?
姉
このネコちゃんは私のよ。私が見つけたんだからっ。
弟
おねーちゃん、全然世話しないじゃん。ボクがいつもご飯あげてるんだから、ボクのっ。
ぎにゃーっ
ハーパー
(女の子と男の子が、子猫を引っ張り合ってる。先に手を離した方が誠の飼い主っ!いやでも…)
君たち、そんなに引っ張ったら、猫がかわいそうだよ、ちぎれちゃうよ。二人とも猫が大好きなんだから、仲良くかわいがってあげれば、猫もよろこぶよ
ふたり
あっ。ごめんなさい。ネコちゃんもごめんね。
ハーパー
うんうん。変にトンチを利かせないでも、普通に言えば問題解決だな♪
めでたしめでたし。
◆◇◆
ハーパーさーん。おまけ。
作:参九朗
その夜のこと。
ネコ
(トントン)昼間助けていただいた猫です。恩返しに、旗(フラグ)を折に来ました。
マキラ
間に合ってます。
ハーパー
ん? 誰か来たの、マキラちゃん
マキラ
変な猫が来たから、帰ってもらいました。
ハーパー
あ、そう。
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