2024年7月22日月曜日

へー(シオンの議定書について)

 本『魔女狩り』によると、(p86-p87)

(ついでに附記するが、パリ国立博物館に現存するというこの「契約書」、及びそれに類するものは、なんらかの「事実」にかかわるほんものではないか、たとえば異端的--革命的--な陰謀に関する盟約の血判書ではないかという憶測を私は今も捨て切れないでいるが、数年前(一九六五年)、ニューヨークでR・H・ロビンズ博士(中世文学の研究家)で、『妖術と悪魔論の百科全書』(一九五九年)の著者。同著の存在を知って以来、私は文通によって同氏から多くの教示を受けてきた)を訪ね、この憶測について氏の意見をたたいてみたとき、氏は言下に「有罪をでっち上げるための裁判官の創作だ」と断言して私の憶測を否定した。そして、アメリカでも、極右的な政治家がユダヤ人排撃のために流布した「シオンの議定書」なるものがあったが、この議定書もユダヤ人を攻撃する側の創作なのだ。また英国ではボールドウィンが、労働党の信用を失墜させて選挙を有利にするために、ソ連のジノヴィエフの書簡なるものを創作している。日本にもそうした例はあるはずだ、とロビンズ氏はいった。)


なのだそう。

もしこの話が本当だとすると…もしかしたら現代社会でもユダヤ陰謀論という形での魔女狩り(異端者狩り)が行われているのかもしれないなぁ…と思ったことだった。


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