魔導式携帯用懐炉(カイロ)とハーパーとマキラとエルジール
作:参九朗
ハーパー
そうだ、マキラちゃん、魔導式携帯用懐炉を作ってくれ。懐炉の中で、湯量を抑えたアップウェルで温水を湧き出して懐炉自体を温めた後、懐炉の中に設置された極小の鏡で、ミラーウォークを海につなげてお湯を捨てるようにすれば、いいんじゃないかな。
マキラ
なるほど、行けそうですね、ハーパー君。やってみましょう。
エルジール
……。これは、温めた石をタオルで巻いて懐に入れるのじゃ、ダメなのかしら?
ハーパー
何を言ってるんだ、エルジール。この懐炉は、冷水に切り替えることで、夏場の暑い時にも快適に過ごすことができるんだよ。
エルジール
……。それは、バケツに水を入れて足を突っ込むのじゃ、ダメなのかしら?
ハーパー
何を言ってるんだ、エルジール。妙齢なご婦人がそんなはしたないことをしたんじゃ、育ちを疑われてしまうよ。
マキラ
というわけで、これは宝石と真珠2個ずつの請求書です、エルジール君。
エルジール
マキラは、ハーパーに甘すぎるんじゃないかしら……。
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