どこかの学園の生徒会長みたいなのに選ばれた。
副会長はぼうっとした男子生徒で、相談役の先生のところに私の意見を持っていっている。
後者の向きを聞かれて、冬は陽が弱いから秋口から春先までくらいは南向きがいい、と答えたのを、伝えてきます、と言って先生のところに歩いて行った。
いやいや、でも季節で校舎の位置を動かすって、普通しないしできないだろう、と思って後を追いかける途中で、何かのメモみたいな小さなものを落としてしまった。
何か大事な物らしく、探すのだけれども見つからない。
探す途中に、白い陶器の破片と、それを貫いている白金色の長い釘を見つけて、何となく拾った。
(環境美化の為なのだろうか?)
落とし物は見つからず、小雨が降り始めた。
副会長が先生のところから戻ってきた。
私に気付いて一緒に探してくれるけれど見つかりそうに無い。
「もういいよ」的なことを言ったので、副会長をどうやらモニョっとさせてしまったらしい。
あなたの大切な物だから、という趣旨を述べて延々と探し続ける副会長を事情を知らない生徒たちが嗤う。
なので私はひとり怒って副会長を、その場から引きずって屋根のあるところまで連れて行った。
「大切なものだったのでしょう?探さなくてよいのですか?」と涙目で訴えられた。
私は…何か歯の浮くようなキザな台詞を言ったようだった。
そこで目が覚めた。
どっとはらい。
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